2014年2月9日日曜日

「ファシリテーション」で会議の質は上がる

こんにちは。
通販コンサルタントの山口です。

通販事業だけに限らない話になってしまいますが、
有意義な会議を行うためのスキルの1つに、

「ファシリテーション」

というものがあります。

このスキルがあると、会議の質が上がります。
時間短縮にもなり、共有度も増します。

また、このスキルは、
司会の人以外も含めた参加者全員が理解できているときに、より効果を発揮します。

大まかな流れとしては、

「ビジョンだし」
→「ビジョンまとめ」

→「課題だし」
→「課題まとめ」

→「解決策だし」
→「解決策まとめ」

で、仮のアウトプットを先に用意しておきます。


たとえば「事業目標」とかっていう大きなテーマのときには、

以下のようなステップで話を進めていきます。

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①ビジョンをだす
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どうしたいのか?
どうしなければならないのか?

などについて、まずあげていきます。

この「ビジョン」は、定性的なものです。


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②ビジョンを決める
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あげたビジョンを1つにまとめます。

たとえば、

「3年以内に●●通販を事業部として独立させる

など。


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③目標化(数値化)する
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「3年目で売上3億、営業利益6000万」など。

「市場シェアNo.1」などがビジョンであれば、
市場規模を調べて、そのNo.1シェアを計算すれば、売上目標は出ます。

会社に利益率の目標があれば、利益目標も出ます。


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④ロジックツリーなどをつかって細分化し
 目標達成のシミュレーションをする
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枠組みさえ決めれば、シミュレーションはExcelでできます。


例)通販事業の場合

※( )内は例です

※枠組みも例です。枠組みは仕組みによります。


利益6000万 = 売上3億 - コスト2.4億


売上(3億)---------新規(6000万)---------件数(2万件)
      |          |
      |          |------------単価(3000円)
      |
             ------継続(2.4億)-----------件数(4万件)
               |
               |-------------単価(6000円)


コスト(2.4億)--------商品原価
     |
     |------------新規広告費
     |
     |------------継続販促費
     |
     |------------受注費
     |
     |------------発送費
     |
     |------------決済手数料
     |
     |------------人件費
     |
     |------------システム費
     |
     |------その他固定費など


という感じに。

このとき、コストは「売上対比」の目標%で考えるとわかりやすいかもしれません。

また、新規広告費は、目標件数×目標CPOになるはずです。


このように、理想の仕組みを枠組み化してロジックツリーにしてから
ひとまず、現状の数字を入れてみましょう。

すると、理想を達成するには、どのあたりの数字をどういじらなければならないか、
なんとなく見えてくるはずです。


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⑤課題を一覧化し、優先順位をつける
 (できれば3つ以内)
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単品ないしは単ブランドリピート型の通販であれば、

大まかな課題は

(1)CPO
(2)継続率
(3)単価

の3つにしぼられてくるでしょう。

(だから、通販だと、①~④が案外すっとばせるんですが・・・)

仕組みによっては「購入間隔」も課題になります。

そして、この課題がそのまま事業の指標になります。

さらに細分化すれば指標は増えていきます。



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⑥解決策のアイデアをだす
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たとえば、(2)であれば、「定期コースの導入」など。



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⑦解決策を決める
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⑧アウトプットを完成させる
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通販なら、「事業シミュレーション」と、「仕組み全体のフロー図」。
それにスケジュールがあれば十分かと思います。


まとまりやすい方法としては、

アウトプットは、仮で先に用意しておくと
参加者がゴールをイメージしやすくなります。

その仮のアウトプットを、話しながら修正していく

という感じです。


完成したら、それをそのまま事業管理やプロジェクト管理に使えます。


どんなことでもそうかもしれませんが、

仮説みたいなもの(最終形のイメージ)は先にあったほうが、
最終形がまとまりやすく、共有されやすくなります。




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