通販コンサルタントの山口です。
通販事業だけに限らない話になってしまいますが、
有意義な会議を行うためのスキルの1つに、
「ファシリテーション」
というものがあります。
このスキルがあると、会議の質が上がります。
時間短縮にもなり、共有度も増します。
また、このスキルは、
司会の人以外も含めた参加者全員が理解できているときに、より効果を発揮します。
大まかな流れとしては、
「ビジョンだし」
→「ビジョンまとめ」
→「課題だし」
→「課題まとめ」
→「解決策だし」
→「解決策まとめ」
で、仮のアウトプットを先に用意しておきます。
たとえば「事業目標」とかっていう大きなテーマのときには、
以下のようなステップで話を進めていきます。
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①ビジョンをだす
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どうしたいのか?
どうしなければならないのか?
などについて、まずあげていきます。
この「ビジョン」は、定性的なものです。
↓
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②ビジョンを決める
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あげたビジョンを1つにまとめます。
たとえば、
「3年以内に●●通販を事業部として独立させる」
など。
↓
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③目標化(数値化)する
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「3年目で売上3億、営業利益6000万」など。
「市場シェアNo.1」などがビジョンであれば、
市場規模を調べて、そのNo.1シェアを計算すれば、売上目標は出ます。
会社に利益率の目標があれば、利益目標も出ます。
↓
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④ロジックツリーなどをつかって細分化し
目標達成のシミュレーションをする
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枠組みさえ決めれば、シミュレーションはExcelでできます。
例)通販事業の場合
※( )内は例です
※枠組みも例です。枠組みは仕組みによります。
利益6000万 = 売上3億 - コスト2.4億
売上(3億)---------新規(6000万)---------件数(2万件)
| |
| |------------単価(3000円)
|
------継続(2.4億)-----------件数(4万件)
|
|-------------単価(6000円)
コスト(2.4億)--------商品原価
|
|------------新規広告費
|
|------------継続販促費
|
|------------受注費
|
|------------発送費
|
|------------決済手数料
|
|------------人件費
|
|------------システム費
|
|------その他固定費など
という感じに。
このとき、コストは「売上対比」の目標%で考えるとわかりやすいかもしれません。
また、新規広告費は、目標件数×目標CPOになるはずです。
このように、理想の仕組みを枠組み化してロジックツリーにしてから
ひとまず、現状の数字を入れてみましょう。
すると、理想を達成するには、どのあたりの数字をどういじらなければならないか、
なんとなく見えてくるはずです。
↓
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⑤課題を一覧化し、優先順位をつける
(できれば3つ以内)
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単品ないしは単ブランドリピート型の通販であれば、
大まかな課題は
(1)CPO
(2)継続率
(3)単価
の3つにしぼられてくるでしょう。
(だから、通販だと、①~④が案外すっとばせるんですが・・・)
仕組みによっては「購入間隔」も課題になります。
そして、この課題がそのまま事業の指標になります。
さらに細分化すれば指標は増えていきます。
↓
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⑥解決策のアイデアをだす
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たとえば、(2)であれば、「定期コースの導入」など。
↓
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⑦解決策を決める
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↓
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⑧アウトプットを完成させる
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通販なら、「事業シミュレーション」と、「仕組み全体のフロー図」。
それにスケジュールがあれば十分かと思います。
まとまりやすい方法としては、
アウトプットは、仮で先に用意しておくと
参加者がゴールをイメージしやすくなります。
その仮のアウトプットを、話しながら修正していく
という感じです。
完成したら、それをそのまま事業管理やプロジェクト管理に使えます。
どんなことでもそうかもしれませんが、
仮説みたいなもの(最終形のイメージ)は先にあったほうが、
最終形がまとまりやすく、共有されやすくなります。
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